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 1-11 爪は健康のバロメーター


爪は、大きく固く頑丈に育つと大きな力を発揮するようになる。動物達をよく観察していると強靭な爪を持っているものは、自分より大きな動物を食料として獲得している。大きな獲物は力も強く、捕まえても逃げられる可能性は大である。また、捕まえられそうになったら必死に逃げなくてならない。例えば、木の上に素速く逃げるにも土の中に逃げるにも爪の力は要求されると言える。さらに空に逃げる鳥達も、食料(エサ)を沢山持っていくためにも、爪の強化は必須である。


人についても同様で、握る力のある人は指は太く爪もしっかりしている。一流選手も握力と爪や指の太さは、大きくて強い。余談だが、私はいつも握手を求めてその人の能力を推察することを楽しみにしている。


爪も歯・骨と同じく単なる栄養のみに頼るだけでは育たない。運動によって刺激して少しづつ大きく育てないといけないのである。


爪の付根の部分に白い山がある。この山は、体内にミネラル分があるかどうかを示しているのだと聞いたことがある。この山が大きくて真白いときには、体の栄養バランスがとれていることを示す。さらに爪の付根の筋肉もしっかりと引張られていることが大事である。ビタミン、ミネラルの欠乏は他の指標からも知ることが出来るが、身体の先端をみることは、全身のコンディションを知るうえで重要である。勿論、身体の先端まで栄養を運べない身体では大した身体でないことも明らかではないだろうか?