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 2-12 生活リズム −昔の人が伝えてくれた朝の空気−


昔の人は、電気がなかったことから日が暮れたら余り仕事をせず寝る、夜が明けたら起きて仕事をするというのが日課であった。この様な生活活動のリズムをもっていた。


ここには、経験による生活の知恵がうかがえる。塵埃は、大気の流れと共に動くのである。朝は、夜露で空気が湿っていてとても新鮮である。朝の微風に散りながら流れてくる空気にはオゾンがたくさん含まれている。特に、寺や神社など大きな木の下など、朝露が散るところを散歩すれば健康には最適とされた。このころの人は、寺や神社で働くことも健康になることを知っていたのであろう。ボランティアで積極的に庭掃除していた。


また、植物と動物との同化作用というリズムにあった生き方は、共存共栄という観点からもよいことである。現在、このような生活を送ることは、現役を引退した人しか時間的に、環境的にも出来ないかも知れないが、出来れば、学生時代には、合宿等で経験させ、素晴らしい空気と出会うことの意義を教えてやるとよいと思う。


私は、秋の後半が最も朝の時間がとれるのでマウンテンバイクで公園の中の松の木の下や、上り坂などを選んで走るようにしている。ときにはギンナンを拾いに行き、晩酌を共にすることを楽しみに走っている。近年、ジョギング人口が増加しているが、体重が重い人にとっては傷害などの危険性も高い。その点自転車はアキレス腱などを痛めることもなく、大変良い。自転車の効用は、風圧を受けて、膝や足首の部分は勿論、手首も使うことである。この他に心肺機能、平衡感覚機能も高まるので全身運動としてよく、老化防止には最適である。走る途中にはコースを変え、ストレッチ体操をすることも日課に入れている。この後、シャワーで汗を流し朝食、少し休んで新聞をみて、登校のリズムは、この世の春だ。