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 3-4 逆風張帆


人は自分より先に進んだり、自分を追い越したり、また優位な立場にある人を、ねたんだりうらやましがったりすることがある。さらに嘘をついてまでも悪者にしたり、やっかんだり邪魔したりすることすらある。こんな時、どんな仕打ちを受けても相手にせず、耐えられれば強い精神の持ち主である。それができるのは、毎日、より次元の高い生き方をしている人である。人生には一度や二度は必ず出会うことである。しかし、意識されているということは、それだけ存在感があるからだとも考えられる。


子供にもよくあることだが、いじめは標的として弱い人を選ぶものだ。しかし、もし選ばれても戦いに挑戦してはならない。他人のことに気をとられていては己の前進を妨げることとなる。相手のエネルギー(良いものも悪いものも)をすべて帆に受けて、それを原動力として自己高揚のエネルギーに換えるのだ。他人のことで気をとらわれず、わが道を突き進むことで毎日を豊かな心持ちで送れる。くじけず自分の信念を貫いて行け!今だよ!。こんなとき、西藤語録の一つである「手本は身近にある」を思い出してほしい。グラウンドの芝は、幾千人幾万人に踏まれても踏まれても、春には必ずその苦しみを乗り越えて芽を出すし、他人より激しいトレーニングに耐え、打たれて打たれて強くなったボクサー達は、必ず選手生活が長く、素晴らしいファンが沢山生まれるのである。


甘い生活は目標を失い、後退の始まりである。日頃の生き方が如何に自分に厳しいか、日頃の厳しさを習慣付けることが大事なことや。日々、正々堂々と自分の信ずる道を抱いていれば、いつの日かは素晴らしい感性が身体に宿り、光り輝くのである。日頃のちょっとした考え方が人生を変えるのだ!