「宏峯への道」目次へ戻る

 3-7 時間を大切に −たまに想い出せ親の顔−


人は誰でも反省や後悔に直面したとき「もう少し時間があったら・・・」と思う。しかし、時間の余裕があると平気で時間を忘れて過ごしている。しかも歳をとるにしたがってたくさん仕事も増えてくるものである。


「人生は短いぞ」この言葉は誰もが知っている。自分のことは自分が一番よく分かっていると言っていても、実は分かっていない人が多い。学生の中にも約束時間を守らない者や提出物の時間を忘れる者が多い。出席が悪く単位が出ないときなど含めて、ダメと言われるとウソをついてでも自分を正当化しようと必死になるものがいる。本当に恥ずかしい姿である。


人は一体誰のために生きているのであろう?誰のために大学まで来て学んでいるのだろう?今、何をすべきか?等考えたことがあるのだろうか、冷静に見つめ直してほしい。


誰でも経済的に全く不自由のないもの(家庭)はいないと思う。そんな中、自分の子どもを一人前になってもらおうと必死で働いて仕送りしている親の姿を想像しているのだろうか。クラブは遊びじゃないぞ!真心を込めて練習せよ!そして、今、ここに自分が練習できる幸福に感謝して、練習が終わったら学業(勉強)にも専念するべきであるぞ。専門的な勉強ばかりではなく、all round な指導者になるよう一冊でも心の豊かになる本を読んで、みんなの模範になってほしい。過ぎ去った時間はもう二度とかえらないぞ!幾度も小学生や中学生みたいなことで反省や後悔をしないように過ごしてほしい。明日とは言わず今から自分を変えよ!世のルールを守れる人間になれ!


指導者は、時々、「技」のことだけでなく機会を見てこのようなことを話しておくことが大事である。