宏峯塾-kouhou juku- |
本書は,長年にわたり大学でゴルフの授業を担当し, ゴルフ教育に多くの経験を積んできた指導者達により書かれたものである. プレーヤーとしてゴルフに関する知識とそれを探求する素地を身につけることや, ゴルフの基本スウィング理論がどのように構成されているか,わかりやすく解明し, 効果のある練習方法の原則を理解して, プログラムに従い練習を進めることによりスウィング技術を完成させる方法を内容としている. 一度,身に付いたスウィングの癖は,半永久的に記憶として残るといわれている. 従って,ゴルフを長年自己流でやってきた人達は,スウィングの癖を直し切れないで苦労している. 初心者は,スウィングの癖を身につけないように, 最初に基本をしっかりと身体に覚えさせなければならない. ゴルフの練習は,最初が肝心であるにもかかわらず, それを無視している練習方法や,説明のために,解説抜きのゴルフ用語が多く使われていたり, 基本スウィングと応用スウィングを混同してしまう教本などは,初心者の練習を混乱させている. 他のスポーツは,その種目の技術が上達しなくても, すぐにゲームをある程度楽しむことが出来るが, ゴルフの練習はゲーム性もなく,習えばすぐに上手になれるものでもない. コースでプレーでき,ゴルフの本当の楽しさを知るまでには, 長期間の練習が必要であることも自覚しなければならない. 大学のスポーツ実習として,ゴルフを教える場合は, ゴルフの専門用語を使っていては, 予備知識のない30名前後の初心者を一斉に指導することは困難である. 例えば,スイング動作の用語は, 一斉練習の場合の号令として不向きであり受講者にも理解しがたいものである. そこで本書は,受講者として,合理的な指導が受けられるように, ゴルフ・スウィングの主要な6つの型を記号により表したり, レッスンを受ける場合に容易にスウィングの型が作れるような方法を工夫したり, 初心者の特性に充分な配慮をして,指導を受けながら, 初心者がハンディキャップ0に向かって最短距離を歩む事が出来るような 練習の道筋とその方法について,わかりやすく解説した. |